イーサリアムとは
プログラム可能なブロックチェーン
イーサリアム(Ethereum)は、2015 年にヴィタリック・ブテリンらによって公開されたブロックチェーンプラットフォームです。ビットコインが「価値の送金」に特化しているのに対し、イーサリアムはブロックチェーン上でプログラムを実行できることが最大の特徴です。
ビットコインとの違い
| ビットコイン | イーサリアム | |
|---|---|---|
| 目的 | 価値の保存・送金 | プログラム実行基盤 |
| 通貨 | BTC | ETH |
| 合意形成 | Proof of Work | Proof of Stake(2022 年〜) |
| プログラム | 限定的 | スマートコントラクト |
| 発行上限 | 2,100 万枚 | 上限なし(発行を EIP-1559 のバーンで相殺、高需要期は純減もある) |
スマートコントラクト
イーサリアム最大の革新はスマートコントラクトです。これはブロックチェーン上にデプロイされたプログラムで、条件が満たされると自動的に実行されます。銀行や弁護士のような仲介者を必要とせず、コードが契約を履行します。
スマートコントラクトの開発には主に Solidity というプログラミング言語が使われます。Nobiq Lab の開発画面でも Solidity を書いてコンパイル・デプロイできます。
EVM(Ethereum Virtual Machine)
スマートコントラクトは EVM と呼ばれる仮想マシン上で実行されます。世界中のノードが同じ EVM を動かすことで、どのノードでも同じ結果が得られることが保証されます。
EVM は Ethereum だけのものではありません。多くのブロックチェーン(Polygon、Arbitrum、BNB Chain など)が EVM 互換として設計されており、Solidity で書いたコントラクトをそのまま動かせます。Nobiq L3 も EVM 互換チェーンの一つです。
ガス(Gas)
イーサリアムでトランザクションを実行するには「ガス」と呼ばれる手数料を ETH で支払います。処理が複雑なほど多くのガスが必要です。これは、ネットワークのリソースを無駄遣いさせない仕組みです。
| 操作 | ガスの目安 |
|---|---|
| ETH 送金 | 約 21,000 gas(最も安い) |
| トークン送金 | 約 65,000 gas |
| コントラクトデプロイ | 数十万〜数百万 gas(コードの複雑さによる) |
イーサリアムが広げた世界
スマートコントラクトの登場により、ブロックチェーン上に様々なアプリケーションが構築されるようになりました。
- DeFi — 銀行を介さない金融サービス(貸し借り、取引所など)
- NFT — デジタルデータに唯一性を持たせるトークン
- DAO — コードで運営される分散型組織
- L2 / L3 — メインチェーンの処理を分散し、高速化・低コスト化するレイヤー